トップページ | 2008年10月 »

2008年9月

うつ、うつ、うつと言われても……。

『結論はまた来週』

一体、私は何の「うつ」?
医学書などを読むとさらに深みにはまりそうなので、
とりあえず私は古語辞典で「うつ」の意味を調べた。
すると「うつ」とは、もともと「空(うつ)』だったらしい。
要するに、「空っぽ」という意味。
「鬱」という漢字でイメージされるような鬱蒼(うっそう)とした状態ではなく、
何もない状態のことなのである。
「うつし(写し、映し)」、そして「うつわ(器)」へと転じてゆく。
そして器の大きい人、小さい人という言い方があるように、

人は空っぽの「器」なのである。
世界中で茶室などの日本文化を紹介している
インテリアデザイナーの内田繁さんは、
「うつ」こそ理想だと言っている。
「器は何も入っていないがゆえに、何かによって満たされます。
すでに満たされているなら、新たにものを入れることはできません。」
器である私たちは自分の中身、つまり内面にこだわりすぎなのかもしれない。
「自分らしさ」などを盛り込もうとしすぎるから
自己中毒を起こしてしまうのではないだろうか。
「内面を磨く」「内面が大事」などとよく言われるが、
果たして内面などあるのだろうか。
ちなみに現実のことは「うつつ」という。
空っぽだからこそ、そこにリアルな何かが映し出されるのではないだろうか。
鬱々としてきたら、この古来の「うつ」に回帰したい。
私たちは、「世界でひとつだけの花」ではなく、「世界でひとつだけの花瓶」。
さあいろいろな花を生けてみようではありませんか。           
                                  高橋秀実

ええこと言うな〜と印象に残ったコラムでした。

「私最近うつなんだ…」と電話がかかってくることが度々ある。
がんばれ!とは言いたくない。

愛おしい友たちに捧げたい言葉です。!

 

トップページ | 2008年10月 »